今回は、中葛西幼保園での取り組みや、日々の保育現場で大切にしている「子どもが自然と丁寧な言葉を使うようになるためのヒント」を完全ガイドとしてお届けします。
- 「子どもが急に乱暴な言葉を使うようになった」
- 「お友達にキツイ言い方をしていないか心配…」
そんなお悩みを抱える保護者の方は少なくありません。
言葉の学びも、まさにこの時期に急成長します。

私は、東京都江戸川区の葛西エリアで「中葛西幼保園」を20年以上運営しております。
今日から、ご家庭で実践できる具体的なテクニックも満載です。
なぜ、子どもは「言葉遣い」が荒くなるのか?

子どもの言葉遣い①
まず理解しておきたいのは、子どもが言葉を荒くするのには必ず「理由」があるということです。
- 自己主張の成長:自分の意思を通したいが、適切な表現がまだ見つからない時。
- 模倣の時期:アニメやSNS、周囲の大人や年上の子の言葉を「かっこいい」「強い」と感じて真似している。
- 感情の爆発:怒りや悔しさを言葉で処理できず、相手を突き放す言葉を使ってしまう。
園生活で実践!「言葉の土台」を作る5つのアプローチ

保活の様子①
保育園では、単に「ダメ!」と注意するのではなく、以下のステップで丁寧な言葉を教えています。
「感情の名前」を教える
「バカ!」「うるさい!」と言ってしまうのは、自分の心を表現する言葉を持っていないからです。
- 「今、悲しかったんだね」
- 「悔しくて怒りたくなっちゃったんだね」
と、保育者が代わりに言語化してあげることで、子どもは「あ、これは『悔しい』っていう気持ちなんだ」と学びます。
「肯定語」で言い直す(リフレーミング)
「走るな!」と否定するのではなく、「ゆっくり歩こうね」と、どうしてほしいのかを肯定的な言葉で伝えます。
丁寧な言葉の「役割」を伝える
「『ありがとう』と言うと、言った方も言われた方も嬉しくなるよね」と、相手の心がどう動くかを伝えることで、言葉の持つ力を理解させます。
言葉の「オウム返し」で安心感を与える
子どもが言った乱暴な言葉をそのまま繰り返すのではなく、「〜と言いたいくらい、怒ってたんだね」と受け止めた上で、正しい言い方を添えます。
「『貸して!』じゃなくて『貸してって言ってみようか』」と、練習の場を作ってあげましょう。
「大人の背中」が最高の教科書
子どもは家庭で一番耳にする言葉を最も吸収します。
保護者同士の会話や、子どもに対する呼びかけに、意識的に丁寧な言葉を取り入れるだけで、子どもは「これが標準なんだ」と認識します。
【家庭でできる】今日から始める言葉のレッスン

言葉のレッスン①
園と家庭が連携することで、効果は倍増します。無理なく続けられる3つのルールをご紹介します。
ルール1:語尾に一言添える練習
「お茶!」と言う子どもに対し、「『お茶をください』と言えたら、もっとかっこいいね」と、少しずつ丁寧な語尾を促しましょう。
ルール2:本を一緒に読む
言葉の語彙を増やすには、絵本や物語が一番です。
丁寧で情緒豊かな表現が詰まった本を読み聞かせることは、言葉遣いだけでなく、想像力を育むことにも繋がります。
ルール3:感謝を言葉にする「魔法の習慣」

「ありがとう」「ごめんね」を家庭内で意識的に使うようにしましょう。
特に、親が子どもに対して「お手伝いしてくれてありがとう」と感謝を伝えることで、子どもは「丁寧な言葉は相手を大切にする言葉だ」と体得します。
言葉遣いと「非認知能力」の深い関係

中葛西幼保園の楽しい園生活①
最近、教育現場で重要視されている「非認知能力(自制心、協調性、問題解決能力など)」。
実は、丁寧な言葉遣いができる子は、この非認知能力が高い傾向にあります。
相手のことを考え、自分の感情をコントロールして言葉を選ぶ作業は、まさに非認知能力を鍛えるトレーニングそのものだからです。
最後に:焦らず、じっくりと

中葛西幼保園の保育風景
園でも家庭でも、大切なのは「大人がイライラせずに見守り続けること」です。
子どもは必ず、周囲の温かい言葉を栄養にして、美しく柔らかな言葉を紡げるようになります。
中葛西幼保園では、これからも子どもたちの言葉の育ちを全力でサポートしていきます。
是非、今日からお子さんの「言葉の芽」を一緒に見守っていきましょう。
この記事が参考になった方は、ぜひシェアをお願いします!
江戸川区での保活・子育てのヒントをもっと知りたい方は、ブログの他の記事もチェックしてみてくださいね。
保護者のための「言葉の悩み」Q&A:こんな時、どうすればいい?

中葛西幼保園「子育て悩み相談室」
「何度言っても直らない」「つい大声で怒鳴ってしまう」といった、現場でもよくお聞きするお悩みに対して、心理学と保育の観点から具体的なケースをお伝えします。
Q1:子どもが「バカ」「死ね」など、聞いていて辛い言葉を言います。どう反応すべき?
A. 「動揺を見せず、淡々と訂正する」のが鉄則です。
子どもは親の「驚く顔」や「怒る顔」を引き出したくて、わざと強い言葉を選ぶことがあります。
ここで激しく反応すると、子どもは「この言葉は人を動かす力がある」と誤学習してしまいます。
まずは感情的にならず、「その言葉は、お母さん(お父さん)は悲しいな。代わりに『悔しい』と言ってごらん」と、代替案を静かに提示しましょう。
親が冷静でいることが、子どもにとっても最大の安心材料なのです。
Q2:園でお友達に乱暴な言葉を使っていると報告を受けました。家でどう叱るべき?
A. 「家で叱る」よりも「気持ちを代弁する」ことに注力しましょう。
帰宅してから「お友達に酷いことを言ったんだって?」と問い詰めても、子どもは当時の状況を客観的に説明できず、ただ萎縮するだけです。
まずは、「今日、〇〇ちゃんにお友達と上手く遊べなくて悔しかったんだってね」と、子どもの心に寄り添う一言から始めます。
その上で、「次からは『一緒に遊ぼう』って言えたらいいね」と、次に使える「武器(丁寧な言葉)」を一緒に考える時間を持ちましょう。
Q3:きょうだい喧嘩が絶えず、常に罵り合いです。止めに入ってもキリがありません。
A. 「仲裁」ではなく「ルールの制定」を。

家庭内で「お家の中では、相手を傷つける言葉は禁止」というルールを、家族会議で決めてみてください。
守れた時には大げさなくらい褒め、破った時には「今は言葉のルール違反だから、少し距離を置こう(クールダウン)」と、行動で制限をかけることが効果的です。
親御さんの「言葉」が子どもを育てる:マインドセットの転換
言葉遣いを教えることは、単なるマナー教育ではありません。
それは、「自分の感情をコントロールし、他者と良好な関係を築くための『生きる知恵』を授けること」です。
「完璧」を目指さない勇気

SNSやネット情報で「丁寧な言葉遣いをする子」を見ると、焦りを感じるかもしれません。
しかし、子どもが一日中ずっと丁寧語を話す必要はないのです。
外で頑張っている分、家庭は「素の自分を出しても許される場所」であるべき。
家で少し言葉が乱れても、それが「親に甘えられている証拠」であるならば、まずはその甘えを十分に受け止めてあげてください。
土台となる「愛情」が満たされていれば、子どもは外では自然と社会的な言葉遣いを選択できるようになります。
「ポジティブ・フィードバック」の力
乱暴な言葉を減らす最も強力なテクニックは、「丁寧な言葉を使った瞬間に、大げさなほど反応すること」です。
子どもが「どうぞ」「ありがとう」「ごめんね」と言えた瞬間、目を見て微笑み、「今の言い方、とっても素敵だね」「気持ちが伝わって嬉しいよ」と伝えてください。
子どもは、「丁寧な言葉を使うと、大人が喜んでくれる」「良いことが起きる」という経験を積み重ねることで、自らその言葉を選ぶようになります。
大人の「セルフ・コントロール」こそが最短距離
急いでいる時、疲れている時、つい「早くしなさい!」「何やってるの!」とキツイ言葉が出てしまうことは、誰にでもあります。

そんな時は、素直に子どもに謝りましょう。
「さっきは言い方がきつくてごめんね。お母さん(お父さん)も焦っていたんだ」と謝る姿を見せること。
これこそが、子どもにとって「丁寧な言葉遣いと、誠実な謝罪」を学ぶ最高のレッスンになります。親も人間であり、感情があることを共有することで、親子の絆はより深まります。
園と家庭の「伴走型」パートナーシップ
中葛西幼保園では、保護者の皆様のお悩みと誠実に向き合いたいと考えています。

もし、言葉遣いについて深刻な悩みがある場合や、気になる変化がある場合は、迷わず職員までご相談ください。
園での様子を詳しくお伝えし、園と家庭で「同じ声かけ」をすることで、子どもは混乱せず、より早く、自然に美しい言葉を身につけることができます。
今日、お子さんが少しでも丁寧な言葉を使えたら、 その瞬間に抱きしめてあげてください。
皆様の子育てを、園はいつでも応援しています。
中葛西幼保園での学びが拓く、未来への礎:社会活動へ繋がる「心の芽」
ここまで、言葉遣いや生活習慣についてお伝えしてきましたが、最後に皆さんと共有したいことがあります。
それは、中葛西幼保園で過ごす一日一日が、お子様の遠い未来、つまり大人になってからの「社会活動」とどのように結びついているかという視点です。
園生活は、社会の縮図である
家庭という温かい母体から一歩踏み出し、自分とは異なる個性を持つお友達と出会い、共生する。
この経験は、将来社会に出た時に求められる「非認知能力」の土台となります。
例えば、朝の挨拶、おもちゃの貸し借り、給食の配膳の手伝い、そして先に述べた「丁寧な言葉遣い」。
これらは全て、社会という大きな枠組みの中で「他者と関わり、調和を生み出す」ための重要なスキルです。
中葛西幼保園では、遊びや生活のあらゆる場面で、この「社会性」の種をまいています。
「言葉」が育む、合意形成の力
現代社会において、多様な価値観の中で合意形成を図る力は不可欠です。
当園で子どもたちに教えている「丁寧な言葉遣い」は、単なるマナーではありません。
それは、「自分の考えを相手に尊重される形で伝え、同時に相手の考えを聞き入れる」ためのコミュニケーションの道具です。
「バカ!」ではなく「貸してほしいな」、「違う!」ではなく「僕はこう思うんだけど、どうかな?」。

このように言葉を変換して使う経験を積んだ子どもは、将来、職場や地域コミュニティにおいて、コンフリクト(対立)を対話によって解決できる大人へと成長します。
幼少期に培った「言葉で解決する体験」の積み重ねが、次世代のリーダーや社会貢献者の資質を育むのです。
「主体性」と「他者への貢献」の好循環
何をして遊ぶか、どの役割を担うか。
こうした小さな選択の積み重ねが、自己肯定感を高めます。
「自分には、自分の行動を選ぶ力がある」という確信を持った子どもは、将来、自分の所属する組織や地域に対して、主体的に貢献しようとする姿勢を身につけます。
中葛西幼保園では、子どもたちが「人のために何かをすること(貢献)」の喜びを感じられる機会を大切にしています。
お友達に何かを貸してあげて「ありがとう」と言われた経験、先生の手伝いをして「助かったよ」と言われた経験。
これらの原体験こそが、「自分の存在が誰かの役に立っている」という感覚(自己有用感)を育て、将来的なボランティア精神や社会参加意欲の源泉となるのです。
「安心の場所」が、冒険心を生む
社会活動を支えるのは、実は「安定した自己」です。
外の世界で失敗したり、困難に直面したりした時に、どこに帰れば良いのかを知っていること。
中葛西幼保園が子どもたちにとって何より「安心できる居場所」であり続けるのは、その安心感があってこそ、子どもたちが新しい挑戦、つまり「社会への冒険」へと踏み出せるからです。

当園での生活を通して「自分は大切にされている」と実感した子は、他者に対しても寛容で、思いやりのある態度をとることができます。
この寛容さこそが、多様性が叫ばれるこれからの社会において、最も求められる力かもしれません。
親御さんと共に歩む、壮大なプロジェクト
子どもたちが当園を卒園し、小学校へ上がり、やがて社会の第一線で活躍する大人になる。
その道のりは、長い長いプロジェクトです。
今、皆様が行っている「言葉遣いを正す」「感情に寄り添う」「日々の成長を認める」という一つひとつの関わりが、将来、お子様が社会で困難にぶつかった時、自分を支える強さや、他者と手を取り合う優しさへと確実に繋がっています。

私たち中葛西幼保園は、その長いプロジェクトの伴走者として、これからも皆様と共に、子どもたちの成長を見守り、育んでいきたいと心から願っています。
中葛西幼保園での学びは、子どもたちが未来という広い社会の海へと漕ぎ出すための、羅針盤と帆になります。これからも自信を持って、この愛おしい成長の日々を共に駆け抜けていきましょう。
皆様の日々の温かい子育てが、未来の社会をより良くしていくと確信しています。

