私は江戸川区で20年以上、中葛西幼保園という保育園を運営しております。
今回は私が「小学校生活に向けた準備期間考察してみた結果、子育て上で代表的な悩みが数多くあるうちの5選の解決策」と交えてお伝えさせていただければと思い記事にしております。
可愛い我が子がこの世に誕生し、授乳や食事、排泄、お出かけ等、あれやあれやと「子育て」に没頭する忙しい時期はどのご家庭にもありますよね。
ご入園時期については、各ご家庭毎に、お仕事に復帰する時期に合わせてとか、子どもの成長に合わせてとか、もう少し家庭で一緒にいてあげたいとか、様々な状況があります。
私たちの園でも、一生懸命頑張っているパパさん、ママさんの姿を拝見させていただいております。
約20年前の時代背景から現在の背景を考えてみると、働き方も大きく変わってきています。
一体これは、何故だと思いますか?
何故、こどもの育児方法は昔から変わらないのか?
ご家庭の状況や方針、子どもの発達上の点から、多くの親御さんは、幼稚園、保育園に入園させます。
子どもの成長や発達に合った土台作りをさせようと考えているからです。
もちろん、私も実感しております!
そして、その先には小学校、中学校、高校、大学、大学院、、、
どこのご家庭でも、幼稚園、保育園の入園時期にとってもとっても不安になって、「大丈夫かなぁ?」、「楽しくやってるかな?」なんて感じることと思います。
ただ、実際入園し、慣らし保育が終わり、ちょっぴり土台ができ始めてくると「楽しそうに登園、降園しているようだ!」、「あの時の涙はいったい何だったんだろう。」と感動の日々の連続になってきます。
幼稚園、保育園ってやっぱり楽しい場所、そんな思いでお仕事等に出かける安心した保護者の皆様のの姿を見ると、私たちもホッとします!
今までのご家庭での生活スタイルから、少しづつ園生活上の様々な行事やカリキュラムを通して、大切な子どもたちの新たな可能性の扉を開けていきます。
集団生活の入り口には「慣らし保育」がありますが、ここで私たち保育者、お子さん、保護者の皆様での3者の新たな時間が作られていきます。
この「慣らし保育」でも、短い時間から少しずつ、体力的、精神的、その他色々と、大きくストレスがかからないようあらゆる視点でしっかり見守っています。
入り口もしっかり、後にお伝えしていきますが、卒園された場合もしっかりというのも徹底しております。
その中で、保護者の皆様からも、就学前に向けて色々な悩み事も沢山出てきます。
悩み事と言えば5つの代表的なものとしての内容をご紹介していきます。
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食事に偏り・生活リズムに乱れがある。
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ルールや約束等、物事の全体像を把握することが乏しい。
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お友だちとの関わり方が不安である。
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知育、体力、気持ちの切替に不安が残る。
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言語や情緒、話が聞けない等多動的である。
これらは、代表的な物でありますが、時代が変わっても変わらない不動の内容となります。
子育ての悩みの解決策5選をご紹介します!
実際、園生活をいつからにスタートするのかによっても大きく変わりますが、長年、保育園で子どもたちとの関わりの中から理解している解決策があります。
ここでは上記の5つの悩み事の解決策をご紹介していきます。
「食事に偏り、生活リズムに乱れがある」の解決策
これは、ご家庭での悩みの例ですが、園生活でみんな一緒に給食を食べる時、初めはまだ慣れていないこともあり食べないかもしれません。
そんな時、中葛西幼保園では、何でも食べるお友だちの近くに座ってもらい、自然と見てもらう事から導入します。
先生たちから、もしくは子どもたちから「凄いね!」「これもあれも食べて、大きくなってるね!」なんて声がかけられていきます。
さすがに乳児さんでは、理解できないだろうと思いますよね?
ところが、視覚から入る、もしくは聴覚からは入る良い刺激は、ほとんどの場合しっかり効果をもたらします。
「頑張ってみようかな、、、」、「これならば食べられる気がする、、、」なんて言う表情やお話が何気なく出てきた時に、上手く声掛けします。
もちろん、先生たちも、お友だちも自然とです。
食事は楽しい時間、みんなで食べると何だか嬉しいとなっていくのが、自然なんです。
次に、生活リズムの乱れについては、、月齢によっても個人差はありますが、外遊びが圧倒的に足りないことが要因にあがります。
また、夜の消灯時間は21頃、起床時間は6時頃でリズムを作っていければベストです。
尚、保育園生活の中での午睡時間も調整していきますので、園生活が始まって土台が付いてくると比較的にこの生活リズムを作っていくことが出来ます。
お話が理解できるようになってくれば、しっかり言い聞かせていくことも大切です。
園生活が無い週末なども、ある程度同じリズムを積み上げていくことで、免疫力も上がり、病気もしにくくなります。
「ルールや約束等、物事の全体像を把握することが乏しい」の解決策
園生活上では、意図的に様々なルールを作っています。
この1つずつに、当然意味があり、初めは先生と何となく覚えてきていた所に個人差も出てきます。
出来る事は、自分で出来るように見守っており、子どもたちの様子も見ていく中で、助け合ったり、ヘルプを出したり、自主性を持てるように大きく包み込んでいます。
要は、子ども自身が出来る事がどんどん増えていき、自信もつき、周りに伝えられるようにしてくことも目標であり、私たちも「頑張れ!もう少し!」とあたたかく見守っているのです。
全体的に「きっと先生たちはこう思っているから頑張ってみよう。」、「困っているお友だちがいないかな?」とアンテナを張れるようになっていくのです。
そうやって繰り返し、毎日を見守っていくと、「〇〇ちゃんね、自分で出来るようになったんだよ~」なんて、お話しているお友だちを見て、「僕もやってみよう!」と自然な「やる気」を出してくれるようになっていきます。
ルールは意図的に作っておりますが、子どもの視点というのはとても素直にそして、本来の優しさやチャレンジ精神を感じさせられる瞬間があちこちで垣間見られます。
実は、物事の全体像を把握することが乏しいという悩みも、これに準じています。
ありとあらゆる部分で、何回か経験しているはずなのに「いきなり出来なくなってしまった。」とのお悩みも子どもの園生活上ではよくあることなのです。
でも、中葛西幼保園では繰り返し過ごしていく中で、しっかりできるように声をかけ、見守っております。
これもある意味、大人の力はあるにしても、その周りのお友だちから刺激を受け、吸収することが大いにあるかと実感しております。
「お友だちとの関わり方が不安である」の解決策
「関わり」、、、一言でお伝えしきれませんよね。
お友だちみんなに優しく、思い合って元気に過ごしてほしいというのは、大人社会の考え方なのかもしれません。
子どもには子どもの社会があります。
まず言葉遣いについては、先にもお伝えしているように「動画」等から吸収した本来使わないきつい言い方をしているお友だちに対しても、繰り返し、使ってはいけない「ちくちく言葉」や使うと相手も自分も気持ちよくなる「ふわふわ言葉」というものがあります。
この辺りは、「ちくちく言葉」が出てきたタイミングで、朝の会や帰りの会、場合によっては給食時や子どもたちがしっかり着席して耳を傾けてくれそうな時に説明していきます。
その日の説明は、なるべく2回を超えないよう、、、、というのは使っていない子どもたちが「それは知っている。」と強く感じないようにしていく配慮も徹底しております。
そんな時に、「自分ならどう思うのか?」月齢に合わせて伝えていきます。
当然、周りには沢山のお友だちも見ており、「こうだよね、こうやって言わなきゃかわいそうだよ。」等と助け船も出たりもします。
子ども自身が、自分を客観的に見る余裕がないことは十分承知の上ですが、これも繰り返し繰り返し根気強く伝え続け、少しづつ気持ちに芽生えが出てくるのを見守っております。
紙芝居や絵本などでも、同様の内容の物を導入したりもしますが、しっかり理解して聴けるようになるまで時間はかかると思います。
子どもたちの月齢が上がれば上がるほど、巧みなやり取りが存在し、基本的に「ありがとう!」「ごめんなさい!」と気持ちを込めて伝えられるようになってほしいものです。
「知育、体力、気持ちの切替に不安が残る」の解決策
家庭での育児では、在宅ワークをしながら子どもを見たり、様々な生活上での幼児や予定があり、親御さんが子どもたちに細かくお伝えしていくにも限界があるのも事実です。
そんな中で、「今までは家庭で育児をしてきたが、体力的についていけない。」、「第2子が生まれ。目と手が足りない。」なんて言う悩みもつきません。
この問題は「知育」や「体育」、その他、集団生活ならではの精神的な情緒の成長の促しだけではなく、上記にもお伝えした「お友だちとの関わり」や「思いやり」等の「協調性」にも関連しており、言わば、園生活という「子ども社会」で解決できることが殆どです。
子どもの吸収力は凄まじいものがあります。
周りの環境から吸収していくことは、家庭での育児よりも園生活からの刺激はかなり強いものとなることが多いようです。
それはそうですよね。
色々な性格の子どもたちがおり、それぞれ自分の性格や個性があり、ある意味、受け入れられて濃い時間が過ぎていく、、、微笑ましい限りです。
なので、もし、「まだ遊びたい。」、「次の活動はしたくない。」と一点張りの初期の段階から少しずつ丸みを帯びて、「今はこの時間かな?」、「みんな楽しそうだから、やってみようかな?」と気持ちの変化が生じてきて、自然と切替が出来るようになっていきます。
「言語や情緒、話が聞けない等多動的である」の解決策
毎日の子どもの様子から、どうしても「育児書」や「周りの子どもたち」、「兄弟との比較」等により発育状況の心配、悩みを抱えてしまう事も多くあります。
中葛西幼保園では、ご入園前にご家庭で既に感じて「療育」等を受けている場合には、合わせて園生活上での沢山の経験をしていくことをおススメしています。
また、逆に園に入園後、何か気になることが出てきた段階で、保護者の皆様にお伝えし、「早期発見と解決」に向けております。
園生活と合わせて、「療育」を受けることは、その子にとって完全な吸収源となり今後の成長の糧となっていくでしょう。
過去、沢山の子どもたちが充実した園生活を送っておりますが、「早めにご指摘いただき良かった。」、「その後、療育と合わせていったから、小学校生活も問題なく過ごせている。」等とご意見をいただいております。
絶対に試してみる価値あり|私のおすすめNo.1の解決策とは?
子どもは、良いことも良くないことも覚えていくくらい、素直で柔軟性があります。
例えば、0歳児であれば1歳位、1歳児であればイヤイヤ期の前の1歳3か月位、2歳児であれば万歳になる前の2歳9か月位、3歳児~5歳児は早ければ早い方がよいかと思われます。
各月齢による理由がありますが、あくまで目安となります。
その辺りは個人差やご家庭のご状況もヒヤリングさせていただきながら、子どもたちにとって最もふさわしい時期にご入園していただくことが出来るようお伝えしております。
このご入園に適している時期は、個人差がありますが、職場復帰などの家庭の事情によっても左右されるかと思います。
子どもがしっかり園に慣れ、体調的・精神的に安定するまでしっかりと土台を付けましょう。
中葛西幼保園での園生活をしていくと小学校生活はこうなる!
私たちは、過去から卒園した子どもたちの、小学校での参観行事に参加しています。
「今まで、一生懸命見守ってきて良かったなぁ。」とつくづく思う瞬間です!
少なくても私たち中葛西幼保園の卒園児は、とてもレベルが高い方だと思います。
就学前の園生活で培った毎日の経験や「考える力」、「思いやる力」、「しっかり伝える力」、「問題解決力」等、小学校就学後にも大いに役立っていきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
小学校就学までの時間は、みんな平等で同じ時間を過ごしますが、子どもの気持ちに寄り添い、しっかりとした園生活の土台を付けていけば、「やる気」や良い意味での「負けん気」、「物怖じせず自己主張できる」、、、そんなたくましい気持ちや知識、運動能力を持って1年生になれます!
代表的な悩みの5選は、上記以外でも無数に存在します。
小学校生活は、1年生であっても、自分で考え環境を作っていく必要があります。
しっかりと、子ども自身がたくましくなっていけるよう、一生懸命、保育・教育に専念しているところです。
ご興味がございましたら、是非お待ちしておりますね!
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